だめだ、やっぱりこのライブだけは受け付けない・・・。
DVDでは修正されているけど、あの時のボーカルを思い出すと急激に萎える。
どんなに花道を長くしても、どんなにサブステージを作っても、ボーカルが安定しなきゃ何の意味も持たないんです、僕の場合。
あれならサブステージも花道も無くていいから、きちんと歌って欲しかった。
このDVDを観てるとあの時の愕然とした失望感が蘇ってきて全く楽しめない。それが正直な感想。
それに、このライブの完成度自体どうなのかな、という一抹の疑問もある。
年が明けてからのevolution〜Boys & Girls〜glitterの流れはもうマンネリ以外の何者でもないことはファンなら明らかだ。
更に言えば、decision〜SURREAL〜Bold & Deliciousのパフォーマンスも、『あゆが果たしてこれで合点したのだろうか』とさえ思える程の単調なパフォーマンスに見えてしょうがない。
はっきり言ってしまえば、ここ数年のあゆのライブからは、遥かに見劣りがするのだ。
去年のカウントダウンライブは演出の点に置いては抜群に長けているので別格だが、比較的最近のカウントダウンライブといえる2005-2006のパフォーマンスは確かにシンプルではあった。だが、シンプルながらに、逆にそこを裏手にとってどれだけ魅せるステージにするかという工夫が凝らされていたと思う。
今年はどうだろう。サブステージを3つも作り、花道を最大限まで延長し、ファンとあゆとの物理的距離は確かに縮まった。だが、果たしてそのことが今回のライブに対する満足感に繋がるのかと言えば、少なくとも自分は首を捻る。
ライブの完成度に対する感覚は個人差があるしなんとも言えない部分があるが、自分は上記のような感想を抱いた。これまでの「魅せる」ライブを知り尽くしている自分にとって、今回のライブはただの「ファンとあゆとのただのお楽しみ」にしか映らなかった。少なくともライブ後半に、従来のあゆのライブ特有の芸術性を見いだそうとしてもそれは悲しいかな相当難しい。
「魅せ」ているものと言えば、浜崎あゆみ自身の、「絶大な人気を誇る、日本、いや今やアジアを代表するトップシンガー」などといったチープなキャッチコピーとそれに対するファンの羨望の眼差しがゆりかごとなり発生した虚構とも呼べるオーラのみである。
そこへ更にのし掛かってくるのが、あのボーカル。
これ以上この話題に関してはここへ記すのは控える。少なくとも31日のライブ会場へ足を運んだ人、そのライブをテレビで鑑賞した人なら殆ど全員が感じたことであろう。
浜崎あゆみのライブづくりに対する熱い思いなら十分に承知の上である、などとは言わないが、というか言えないが、浜崎あゆみは相当の情熱を持ってライブに臨んでいると思う。それ故に今回のライブは色んな意味で衝撃であった。確かに今回のライブに対する思い入れが今までとは異なるのは分かる。しかしここまで自身のライブスタイルを壊す必要はあったのかと、頭の上に疑問符が終始浮かびっぱなしでならない。
あくまでも一人の意見です。みあさんの意見も伺ってみたい次第であります。